– Miyu OZAKI and Ryoshu FURUTANI: Using Surface Plasmon Polaritons to Analyze Flow Rate Distribution Near a Channel Surface, International Journal of Automation Technology, Vol. 11, No. 5, pp. 795-799 (Sep. 2017).
金属表面には光を貯めることができます。光を貯めるには条件があります。したがって、その条件を満たすか否かに対するセンサに応用することができます。一般的には金属に接する媒質の屈折率が条件を満たしているかどうか、もっと端的に言うと屈折率センサに応用されます。この研究では、接している媒質だけではなく、奥行き方向の情報も扱えるシステムを研究しています。
– Miyu OZAKI, Jun-ichi KATO, and Satoshi KAWATA: Blur suppression in holographic imaging with use of surface plasmons, Applied Physics Letters, Vol. 101, No. 24, Article number 241117, pp. 1-3 (Dec,. 2012).
立体像を記録再生する技術、ホログラフィ。その再生のために必要な光源は、一点から放たれるような光が適しており、多点からの光を用いると再生像がぼやけてしまいます。前者の光は、太陽からの光のように、なるべく遠くから光を照らせば実質的に実現可能です。後者の光は蛍光管やLEDアレイなどの光を近接した位置から照射する場合を指し、近年のモバイルタイプのディスプレイに良く用いられています。ホログラフィは立体像を持ち運ぶための技術です。前者のような大掛かりな照明装置よりは後者のような照明方法が適しているはずです。そのような照明方法でも、像のボケを抑える方法の研究です。
– Miyu OZAKI, Jun-ichi KATO, and Satoshi KAWATA: Surface-plasmon holography with white light illumination, Science, Vol. 332, No. 6026, pp. 218-220 (Apr., 2011).
– Miyu OZAKI, Jun-ichi KATO, and Satoshi KAWATA: Color selectivity of surface-plasmon holograms illuminated with white light, Applied Optics, Vol. 52, Issue 27, pp. 6788-6791 (Sep., 2013).
ホログラフィという立体像の記録再生技術では、色の出し方に工夫が必要です。通常、カラー画像を提示する場合は、ある特定の色だけを反射または透過する状態のものを並べて作ります。これは絵を描くときに絵の具をぬる作業にあたります。これに対してホログラフィでは、回折という光が曲がる現象を使っており、これは色を自由に分離することが簡単な現象ではありません。色が変わっても、回折する角度が少し変わるだけだからです。この研究は、色を選んで金属表面に光を貯めることができる現象を応用したカラーホログラフィの研究です。