機械システム工学専攻博士前期課程1年(石川研究室)の小高崇我さんが9月9日、計測自動制御学会の国際会議 The Society of Instrument and Control Engineers Annual Conference 2023, SICE 2023 Annual ConferenceにおいてFinalist of SICE Annual Conference Young Author’s Award(35歳以下の若手発表者の中から選ばれるファイナリスト4名のうちの1名)として選出され、認定証を授与されました。受賞論文名は「Localization in Tunnels Using Feature-Based Scan Matching」です。
本研究は、国土交通省近畿地方整備局の新都市社会技術融合創造研究会からの受託研究(平成30年7月~令和3年3月)の成果の一部です。この研究ではトンネル点検支援技術の研究をしており、ロボット技術やAIを用いた支援システムの構築を目的としています。
本技術は、自律移動ロボットなどで使用される位置推定技術をトンネル点検に応用できるように改良した研究です。従来の位置推定手法ではトンネルのような同じ形状が続く環境では、位置推定誤差が大きくなるという課題に対し、トンネル内に固有の形状特徴を使うことで、この誤差を小さくすることに成功しました。
この技術は、トンネル点検において時系列の変化を抽出しやすくするための位置推定技術として点検業者から期待されています。