機械システム工学専攻博士前期課程2年(瀧澤研究室)の波多野滉也さん(正智深谷高等学校出身)が8月16日、日本塑性加工学会の2023年度塑性加工春季講演会において「優秀論文奨励賞」を受賞しました。受賞した講演論文名は「異方性主軸と主応力軸が異なる十字形二軸引張試験の数値解析的検証」です。
本研究では、十字形試験片を用いる二軸引張試験において、主応力軸と異方性主軸が異なる場合でも適切に二軸応力が測定できるかという問題に対して、有限要素解析を用いて検証しました。この検証により、十字形試験片による二軸引張試験法の適用範囲を大幅に拡張し、より緻密な降伏曲面測定へ寄与できる可能性を示しました。
受賞に際し波多野さんは「学会発表では、満足のいく質疑応答ができなかったので、受賞には大変驚きました。このような賞をいただけて大変嬉しく思います。指導教員をはじめ、ともに研究に励んできた研究室の仲間に深く感謝申し上げます。賞を取ったことに慢心せず、これからもより一層の努力を続け、社会の役に立つ技術者を目指します。」とコメントしています。