機械工学科の桑原拓也准教授が昨年6月、米国電気電子学会(IEEE)産業応用部門の論文賞を受賞し、本年11月2日の授賞式において表彰されました。
受賞論文題目は「舶用ディーゼルエンジンにおける非熱プラズマを用いた粒子状物質とNOxの複合的処理」。
現在、貨物輸送の大半が船舶によるもので、その主力原動機にディーゼルエンジンが採用されていますが、この排ガスに含まれる窒素酸化物やススなどの粒子状物質が大気汚染物質として問題になっています。
桑原准教授らは、これら窒素酸化物や粒子状物質を低温プラズマで同時除去する方法を提案し、実機による実験でその効果を明らかにしました。本研究の技術がディーゼル排ガスによる大気汚染問題の改善に繋がると期待され、今回の受賞に至りました。
桑原准教授は受賞に際し「2020年に発表された同部門の論文の中から2件のみ選ばれる権威ある賞をいただき、研究の励みになります。プラズマを応用した環境保全技術のさらなる進化を目指して、今後も研究に取り組んでいきます」と抱負を述べています。
■米国電気電子学会産業応用部門論文賞
https://site.ieee.org/ias-epc/epc-matters/paper-awards/
■桑原拓也准教授 プロフィール
https://www.nit.ac.jp/campus/teacher/me_kuwahara